みなさんにタングロンを紹介する記事を用意していたのに、なんと2020年3月末で製造終了となりました・・・。
残念です・・・。
2020年2月24日追記あり。
タングロンとは?
北海道芦別市の日本酵素産業が製造している健康飲料のことです。
コンブ酵素エキスにリンゴ果汁を加えてあり、飲みやすく、地元では学校給食にも出ていたようです。
パッケージはこんな感じ↓昆布昆布していますね(笑)
タングロンの名前で登録商標されているんですね。
4本パックで売られています。
ノースキャットが買うところでは、1本売りはしていませんが、地元ではしているところもあるのかな?
タングロンの名前の由来
タングロンは英語の昆布を表すtangleを語源にしているのです。
でも、飲んでみても昆布の味はほとんど感じられません。
北海道大学の水産学部がコンブエキス抽出法を開発したのがきっかけで、日本酵素産業が設立され、1969年に製造を始めたのです。
ちょうど50年たっているくらいですね。半世紀も作り続けてきたのに・・・。
タングロンの原材料・価格
北海道産の昆布、青森県産のりんご、オリゴ糖、ビタミンなどが原材料です。
90mlの紙パック4本入りで売られています。
希望小売価格は1本70円(税抜き)です。
今でも年間120万本弱製造しているそうですよ。
お土産屋さんや北海道産の商品を取り扱うお店で見かけた人もいるかも知れませんね。
タングロン製造終了の理由
長年親しまれてきたタングロンが製造終了になる理由は、機械の老朽化、紙パックの仕入れができなくなったことだそうです。
二代目社長は長い間飲んでいただき、感謝しています、とおっしゃっていましたがもったいないですね・・・。
ですが、実際のところ老朽化した機械の入れ替えは大仕事です。中小企業では死活問題になります。
この先を考えると新しい機械に入れ替えて借金を背負ってまでは・・・ということなのかもしれませんね。
タングロンについて 追記
ちょうどテレビでタングロンの特集をしていました。(2020年2月24日)
そこで新たに分かったことをいくつか追記しますね。
星の降る里百年記念館 (注2) の長谷山館長のお話からですが
創業者の笠井さんは明治炭鉱(注1)の社員だった。
明治炭鉱の閉山後、事業を起こそうとした。
販売した当時は瓶入りで売られていて、家庭に個別で配送していた時代がある。
芦別人はタングロンで育ったのは間違いない。
とのことでした。
瓶入りですが、カツゲンの瓶入りみたいなものに見えました。ちょうど容量も同じくらい。
ヤクルトみたいに個別に宅配していたようですね。
古い写真には郵便受けのように家の板壁にタングロンと書かれた容器が取り付けられていました。あの容器にタングロンを入れていったんでしょうね。
上芦別小学校では年に何回か給食にタングロンが出ていたが、それもこの日が最後とありました。(この日って正確な日は分からないですが、撮影した日ですね)
子供たちはタングロンがなくなるのが寂しそうでした。
子供たちもタングロンが好きなんですね。
昆布エキスの味はあまり主張しないので、飲んでみたら普通のりんごジュースって感じでしたから、子供には飲みやすいのかも知れませんね。
タングロンありますという看板を店頭に出して、取り扱っている地元の商店は、新聞などで製造終了することが報道されてから売れ行きが増えて、入荷したらすぐ売れてしまうとのことでした。本州に送る人もいるようです。
地元芦別のソウルフードなんですね。
製造期間は3月末までです。
飲んでみたい、最後に飲みたいという方は急いでください~!
もちろんノースキャットもまた買いに行くつもりです。
買えるかな?
ちょっと心配になってきました。
なかったら、ヨーグルッペを買おうかな・・・。
※ (注1) 明治炭鉱とはのちに安川電機などを設立した安川敬一郎らによって設立され、福岡県や北海道で石炭等の採掘および販売を行っていた明治鉱業のこと。ここでは明治炭鉱の上芦別鉱業所のことを指すと思われる。1963年に明治鉱業上芦別鉱業所閉山。
※ (注2) 星の降る里百年記念館とは1993年に芦別市100周年を記念して設置された郷土資料館で、芦別市の自然や歴史、文化などをテーマとしています。芦別市の道の駅スタープラザ芦別の一角にあります。
道の駅のスタープラザ芦別には行ったことあるけど、この記念館は見てこなかったかも・・・。面白そうだから見てくればよかった・・・。
また一つ北海道の歴史が消えてしまうのですね・・・。
後継者がいなかったり、老朽化だったり・・・。
製造業って本当に大変だと思います。
でも、タングロンがなくなってしまうのは残念です・・・(´;ω;`)